法人、個人問わず、不動産の経費で1番の大きいものは
建物の減価償却費になります。
通常建物の金額を構造の残存耐用年数で割って経費計上するものですが
今回は木造に関してです。
ちなみに木造の場合22年
鉄筋コンクリート47年
重量鉄骨造34年
軽量鉄骨造(厚さ3mmから4mm)27年
軽量鉄骨造(厚さ3mm以下)19年
上記は新築時の減価償却で、中古の場合は
(耐用年数-経過年数)+経過年数×0.2となります。
20年経過している木造建物ですと、
(22-20)+20×0.2=6年となります。
建物の価値が2000万円あれば6年で償却、年約333万円も
経費計上できます。
一見するとかかっていないのに経費で計上できて節税もできているの
優れものですが、6年経過したときには今まで333万円の経費で
落とせていたものが丸々利益になってしまうため大きく税金を納める
必要がでてきます。
また、これは売却の際に関係してくるのですが、元々建物の価値を
年々減価償却で経費として計上しているため、売却時には経費として
計上した金額を購入代金から差し引いた分に関して譲渡所得が
発生するため売却時には思っているよりも税金を払う必要が
でてきます。
そのため運営中は経費で計上し手残りが多くなりますが、最終的には
しっかりと税金を支払う必要がでてきてしまうのです。
上記の減価償却費が終わるタイミングをデッドクロスといいます。